両側性聴神経腫瘍の治療体験

体験談その1

概要

220歳代の女性、両側の聴神経腫瘍を患われ、片側は他施設にて治療をお受けになり、聴力喪失されました。今回、聴力が残っている側の腫瘍が20mm大となり、さらに2度の突発性難聴の発作を起こされ来院されました。
唯一のかけがえのない聴力を救うために治療を行わせていただき、治療直後はほとんど治療前同様の聴力が維持されました。腫瘍も95%以上摘出できました。
治療後5日目より突然の聴力低下があり、あらゆる補助療法を行い、3か月を経てようやくご本人も納得できる実用聴力まで回復されました。

お手紙をいただきました

■中冨先生へ■
今回の入院、手術では何からお礼を言えばいいのか分からないくらい本当に色々お世話になりありがとうございました。
まずは、何より手術のお礼ですが、大成功に終えてくださって本当にありがとうございました。
腫瘍を90-95%も取ってくださり(中冨注、実際には95-97%摘出でした。)先5年(内耳道の骨も外してくださったので10年先も大丈夫かもしれないですか)は、聴力大丈夫と中冨先生から聞けて本当にうれしかったです。
社会復帰も夢ではなくなりました。(中冨注、2009年4月よりとある有名外資系アパレル会社に正規社員としてご就職なさいました。本当におめでとうございます。)耳鳴りがもう少し落ち着いたら、酸素治療を受けながら(中冨注、われわれは酸素治療を始めとした、聴力維持における最善の補助療法を多数用意しております。)前向きに就職活動を始めたいと思っております。
酸素治療は今日で10回目です。右耳の聞こえは大分戻ってきたように思います。耳鳴りも少しずつですが、1週間単位でみると確実に良くなっているのを実感しております。酸素治療を続けていけばもっと良くなりそうです!

なので中冨先生。どうか片方の耳の聞こえない患者さんの聴神経腫瘍の手術をもうやらないだなんでおっしゃらないでください。
今回の手術を中冨先生にしていただき、私の中の中冨先生に対する信頼は2倍にも3倍にもなりました。
手術に先生が尽くしてくださった時間も体力も技術も術後の検査も、首の点滴も、酸素治療の手配も、私のために一番よい方法を考えてくださる配慮は、感謝しきれません。
それから傷も目立たせず頭もへこんでなくて、傷は気になるので手術の仕方や先生でこんなに違うのかと今回改めて中冨先生すごいなあと写メールで傷口を見ながら思いました。あらゆる面で、私が安心しておまかせできるお医者様は、中冨先生以外におりません。
私は、あっちこっち痛いとうるさくて、あの検査はいや、この検査いやとわがままで先生にはご迷惑をおかけしていますが、やはり痛いのは嫌なのでこれからも1番痛くなさそうな方法をよろしくお願いいたします。
お手紙長くなってしまい申し訳ございません。くどいですが、中冨先生になら、どんな手術も安心してお任せしたいと私は思っております。不安になったりしても先生に質問すれば、今まですべて解決しました。術後がつらくても、先生がいろいろ方法を考えて、手を尽くしてくださるので頑張れると思います。中冨先生に質問すると、納得のいくわかりやすい答えが返ってくるので安心します。
今回の手術も先生と家族から説明を聞き、とても大変な手術だったけど先生もガッツポーズの大成功と思いました。耳鳴りは、今治療中なので退院後は逐一メールでご報告いたします。
耳鳴りは大成功の手術とは別物と思っているので、当初の9月の予定からは大分遅くなってしまいましたが、今回中冨先生にお願いすることができて本当に良かったです。手術してよかった!酸素治療、中冨先生が4月まで延期して下さった分一生懸命通います。ゆくゆくは一人で通います。
中冨先生これからもどうぞよろしくお願いいたします。
N.S.

追伸;今年は先生に「就職したよ!」の吉報を必ず届けます!
(中冨注;確かにいただきました。本当に良かったですね。)